「ドローンってどのくらいの強風なら耐えられるのかな…」
「耐風性のあるオススメのドローンを教えてほしいな…」
実際、海の近くや山などの高いところは天候が変わりやすかったり、風の影響を受けやすかったりしますよね。
そこで今回は、ドローンの耐風性や強風のなかで飛行させる危険性、耐風性のあるオススメのドローンついて紹介していきます。
この記事を最後まで読むことで以下の３つについて理解することができます。
- どのくらいの風速で影響を受けるのか??
- 強風のなかで飛ばすドローンの危険性
- 耐風性のあるオススメのドローン
ドローンは風に流されないの？？
ドローンの弱点は、機体が小さく重量も軽いため強風に流されやすいところです。
現在は、風に流されないための耐風機能がドローンメーカーにより搭載されており、GPSによる位置の自動補正、ドローン下方に設置されたカメラによるホバリング位置の自動制御、ドローン自体のスピード、パワーの改良などが、風に流されないために施された機能の一部です。
この機能により、風でドローン本体の位置が変化しても、流される前に飛行していた位置まで戻ることができるのです。
しかし、プロペラがむき出しで風の影響を直接受ける、小型な機体が多いといったドローンの特徴上、風に流されやすい事実に変わりはないでしょう。
風速5m/s以上の場合は飛行できないの？
ドローンの性能があがり、スペック上は風速5m/s以上の強風でも飛行は可能な場合があります。
しかし、ドローンを強風のなか飛行させることは、風に流されやすい特徴、落下時に事故になる危険性などの理由が存在し、安全な飛行を行うために推奨される風速は、機体が飛行可能な風速よりもかなり余裕をもった設定がされています。
国土交通省のマニュアルにも、飛行前は機体の整備とあわせ天候に注意を向けるよう記載があるほか、強風発生時は飛行を中止するようにも記載があります。
たとえドローンであっても、人より高いところを飛行する物体であることは変わりありません。
周囲の安全のためにも、風速5m/s以上の場合は飛行の中止を検討しましょう。
風がある中でのドローンを飛行させる危険性
風に流され機体を見失う
ドローンは風に流されやすいため、強風の流れに乗ると想像以上のスピードが出てしまいます。
ドローンの飛行スピードは、一般的な16m/sとすると時速60kmです。
強風に乗ってスピードが出た場合、さらに時速が上がることは容易に想像できるでしょう。
小型ドローンの場合、風邪に流され高速となった機体を目視で追いかけることも難しくなり、上空を飛行している場合、あっという間に目視範囲外へ流される可能性も考える必要があります。
強風の中では、制御が効かないスピードにより、機体を見失ってしまう危険性が高まります。
決して安くはないドローン、大切な機体を失わないためにも強風が予想される時のドローン飛行は控えましょう。
コントロールを失い暴走する
風に流されやすい、強風でスピードに乗るといったドローンの性質上の理由により、ドローンがコントロール範囲の外に出てしまうと操縦が効かなくなります。
コントロールを失った結果、飛行能力を失った場合は被害が少なく済みますが、制御が効かないまま飛行を続けた場合は、人や物に衝突する可能性があります。
高速回転するプロペラ、数100g〜数kgの機体が自動車なみのスピードで衝突すると大事故に繋がることも考えられるでしょう。
ドローンの中には、コントロールが効かない状況を察知し、自動でその場に着陸したり登録した地点まで帰還したりする機体もありますが、機体性能のみを過信すると思わぬ事故に繋がり危険です。
バランスを失い墜落する
風が弱点のドローンは、強風のなかで容易にバランスを崩します。
バランスを自動補正する機能を搭載するなど、強風への対策は進んでいるとはいえ、強風に煽られバランスを立て直しきれなくなったドローンは、飛行不可になり墜落する可能性もあります。
ドローンが飛んでいた高さやドローン自体の重量にもよりますが、相当の衝撃が発生することは間違いないです。
発生した衝撃によって、落下地点にいる人に当たり怪我をさせたり、決して安くはないドローン本体が破損するといった影響が発生するでしょう。
不意の突風で他人に危害を加えないよう、強風の影響を十分に認識する必要があります。
風の強さを測るならデジタル風速計を使おう
ここまで、強風のなかでドローンを飛行させる危険性を中心に解説しました。
- ドローンを見失う、故障させる
- 墜落させ他人に危害を与える
このような危険を回避するためには、ドローンを飛行させる前に風速の測定が必要です。
ドローンが飛行可能な風速5m/sは、だいたい細かい小枝が上下にざわつくほど。とはいえ、感覚だけで風速を判断することは自己につながるのでやめましょう。
風速の測定には、風速計を使用しますが、風速計にはアナログとデジタルの2種類あり、おすすめはデジタル風速計です。
| デジタル風速計の特徴 |
| ・測定が簡単で手軽 ・持ち運びに便利 ・データの表示、記録方法が豊富 |
などがあります。
耐風機能が備わっているオススメのドローン3選！！
DJI Mini3 Pro
| 機体重量 | 249g |
| 最大風圧抵抗 | 10.7m/s |
| 特徴 | ・デジカメ並の画質を備え充実の撮影機能 ・縦型動画に対応しており、SNSへの動画投稿も簡単 ・RTHシステム |
最大風圧抵抗は、10.7 m/sと余裕ある設定で、多くのドローンと同程度の耐風スケール 5を備えています。
折りたたみでコンパクトになり、片手に収まるサイズになので持ち運びも簡単。
3方向のデュアルビジョンセンサーにより、飛行時の安全性が従来機より向上しています。
最大34分の連続飛行が可能なため、撮影したい場所を上空からドローンで探し、そのまま撮影に移ることも可能で、「まずは手軽にドローンで空撮してみたい」という人に、おすすめの入門モデルです。
RTHは「Return To Home」の略称であり、ドローン飛行中の緊急事態に自動で対応し、事前登録したGPS地点へドローンが帰還するシステムです。
RTH発動条件は次の通りです。
- 送信機と通信が途絶える
- バッテリー残量が規定以下になる
- コントローラーから手動で発動
DJI FPV
| 機体重量 | 795g |
| 最大風圧抵抗 | 13m/s |
| 特徴 | ・FPV専用 ・緊急ブレーキ＆ホバリングシステム搭載 ・RTHシステム |
機体重量は795gと、がっしりしたボディで耐風性能が大幅に上昇したモデルがこちらです。
FPV専用ドローンなので、他のドローンに比べ速度が出るので最大風圧抵抗数値も高く、最大風圧抵抗は39〜49 km/h、およそ13m/sなのでまさかの突風にも余裕をもって耐えてくれるでしょう。
安全性能も、もちろん進化しており、緊急ブレーキ＆ホバリングシステム搭載なのも安全性をさらに高めてくれている要因です。
安全性を重視したい人におすすめモデルといえるでしょう。
DJI Mavic 3 Classic
| 機体重量 | 895g |
| 最大風圧抵抗 | 12m/s |
| 特徴 | ・最大飛前方検知距離が20mから200mへ延長 ・3Dマップ自動生成により安全経路を設定可能 ・経路設定をすることで自動飛行もできる ・飛行時間は最長46分 ・RTHシステム |
機体重量は895gとさらに増加し、耐風性能が大幅にアップした以外に、便利で安全な機能も追加されています。
その一つが、全方位障害物検知でセンサーが増加したことで障害物検知機能が向上しています。
最大風圧抵抗12 m/sと他機種と変わらない十分さを搭載しており、非常時に自動帰還できるRTHシステムもさらに進化しアドバンストRTHになり、以前より離れた距離からでも帰還が可能です。
安全性と飛行性能、どちらも両立させたい人にも満足できるモデルです。
強風の時はドローンを飛ばさない
ドローンには、風に流されやすいという弱点があり、それは避けられない弱点でもあります。
ドローンに搭載される耐風性能は、日々進化を続け、突然の強風に耐える機体も増えていますが、ドローンが風に流されやすいことに変わりはありません。
強風のなかで飛行させると危険な理由は、以下のとおり
- 機体を見失う
- 墜落して故障する
- 人に当たり事故をおこす
事故予防のためにも、飛行前は風速が5m/s以下であることを確認しましょう。
測定がしやすく、機能が豊富なデジタル風速計の使用がおすすめです。
大切なのは「強風の時は、ドローンを飛ばさない」などのルールの徹底で、強風・安全対策を万全にして、楽しくドローンを操縦してくださいね。
