ドローンの農薬散布は儲かる??ビジネスの将来性や資格の必要性について

ドローンの農薬散布は儲かる??ビジネスの将来性や資格の必要性について

ドローンの農薬散布って仕事になるのかな…
農薬散布が将来的にどうなのかについても知りたいな…

ここ数年でドローンの需要が高まり、ドローンを使って新しく仕事をしたいと思っている人もたくさんいますよね。

そこで今回は、ドローンの農薬散布という仕事に絞って特徴や詳細について紹介していきます。

この記事を最後まで読むことで以下の3つについて理解することができます。

  • ドローンの農薬散布とはどのような仕事なのか??
  • 農薬散布をドローンに置き換えることによるメリット
  • 農薬散布を一から始めるまでの流れ
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ドローンの農薬散布ってどんな仕事??

ドローンの農薬散布とは、ドローンの機体に農薬を積載し、畑などに散布する仕事です。

日本の農業が抱える問題として少子高齢化や人手不足、後継者不足があります。

広い農地を手作業やトラクターなどで管理するのは負担も大きく、その結果、耕作放棄地の増加や地場産業の縮小化といった重大な問題に繋がっています。

高齢化や人手不足を改善するには、農作業の効率化が必須です。

そこで業務の効率化および省エネ化するための手段としてドローンの農薬散布が誕生しました。

ドローンの農薬散布には自分でドローンの操縦を学び業務に「導入」する方法と、ドローンの扱いに不安がある場合にプロの操縦士を農地まで派遣して農薬を散布してもらう「代行」の2種類があります。

農薬散布にドローンを利用するところが増えている!?

近年、ドローンを活用し農薬を散布する農家が増えています。

ドローンを活用するメリットには以下の3つがあります。

メリット1:少人数、短時間で農薬散布できる

ドローンで農薬散布する最大のメリットは「効率的に農地に農薬を散布できる」ことです。

農地が広い分、人手も時間も必要になります。

しかしドローンを活用すれば、概ね1haの農地に対し10分程度で農薬散布ができます。

メリット2:農薬散布のタイミングが自由

自身で農薬散布が出来ない農家の場合、業者に委託し農薬を散布します。

この場合「害虫が発生したから農薬を撒いて欲しいけど、散布予定日まで日があり対処できない、雨により長期延期になってしまった」といった悩みを持つ農家の方は多くいます。

しかしドローンを活用すれば、散布したい時に散布できるため作物の品質が保てます。

メリット3:肉体的負荷が大幅に軽減される

手作業で農薬散布するのは、女性や高齢者に限らず肉体的負担が大きくなります。

しかしドローンで農薬を散布する場合、必要になるのはコントローラーの操縦のみであり肉体的な負担が大幅に軽減されます。

「農家の高齢化、人手不足」が懸念される現在において、農作業を効率化できるドローンを活用した農薬散布は、今後さらに導入する農家が増えてくるでしょう。

ドローンでの農薬散布を始めるのに必要なもの

ドローンを農業で活用するのに必要な資格や免許はありませんが、農薬を散布する前には「農薬散布用のドローンの機体」「ドローンで散布できる農薬の確認」「国土交通大臣による承認」が必要です。

「農薬散布用のドローンの機体」

農薬散布用ドローンの機体価格の相場は100万円前後です。

安全性や機体性能を考え選択しましょう。

「ドローンで散布できる農薬の確認」

ドローンは積載重量や薬剤タンクの容量が小さいため、高濃度且つ少量で済む農薬が適しています。

ドローンでの農薬散布に適した農薬は、「農林水産省Webサイト」「独立法人農林水産消費安全技術センターの農薬登録情報提供システム」で確認できます。

「国土交通大臣への許可申請」

ドローンを活用し農薬散布する場合は、航空法で事前に国土交通大臣への許可・承認の申請が必要になる飛行携帯「危険物輸送」「物件投下」に該当します。

ドローン農薬散布ビジネスの将来性

2019年7月以前は農薬散布用のドローンを飛ばす際に、農林水産航空協会からオペレーターの認定を受け、散布用のドローン購入時に機体登録する規制がありましたが、2019年の7月を境にドローン農薬散布の規制が廃止になりました。

それにより、国土交通省から許可と承認だけで飛ばせるため導入するハードルが下がりました。

また、繰り返しになりますが農業の効率化のためにも今後ドローンを導入する農家は増えることが予想されます。

しかしドローンでの農薬散布には、農薬積載量や飛行時間に限界があるといった課題もあります。

ただ、年々ドローンの技術は高まっているため、この課題は今後研究や改良していく中で乗り越えられるでしょう。

ドローンの農薬散布は儲かる??

ドローンや無人機ヘリコプターで農薬散布する場合、単価相場は10a(アール)当たり2000円~3000円で、各農家が所有する農地面積により費用が変わります。

例えば農地が10haある農家の場合、20万円~30万円になります。

農薬散布には、雑草の防除や殺菌殺虫剤の散布など種類があり1年に3回~5回ほど行うのが一般的なため1年間で60万円(3回)~150万円(5回)稼げることになります。

今後さらにドローンでの農薬散布の需要が高まることを考えると、ドローンの農薬散布ビジネスは儲かるといえるでしょう。

ドローンの農薬散布ビジネスを一から始めるまでの流れ

1. 農業に関する知識を身に付け、地域の情報を収集する

  • 地域の新規就農者支援研修に参加し知識を教養する(※1)
  • 農業者の研修教育機関で勉強する
  • 地域で聞き取り調査し地域情報を収集する(※2)

※1地域で行われる新規就農者支援研修は自治体またはJAに問い合わせると確実です。
※2:農薬散布ビジネスでは営業エリアの現状を聞き取り調査することが大切なので、現状の農薬散布方法や競合がいる場合は、競合と価格について調べます。

2. ドローンでの農薬散布に関する知識、技術を身に付ける

  • 専用の教習施設で講習を受ける(※3)

※3農薬散布で必要になる知識(農薬取締法、食品衛生法、航空法等)やドローン操作技術は、機体購入時に受けるオペレーター講習で身に付けられます。
購入するドローンによって講習がない場合は、フリースクールに通いましょう。

3. 事業の計画を立てる

  • 収集した情報から農薬散布の価格設定や営業先を選ぶ
  • ドローン機体の選定、仕事の受注方法など事業の詳細部分を決める(※4)

※4:機体は防風林の枝があると障害物センサー付きの機体だと邪魔になり、地域の地形によっても選ぶポイントが変わるので選定前に営業エリアの調査を必ず行いましょう。)

4. ドローン機体を購入する

  • 農薬散布のドローン機体やバッテリーなど必要なものを揃える
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