「FPVドローンを飛行させる際、免許って必要なの??」
FPVドローンを飛行させる際に気になるのが、免許が必要かどうかですよね。
どんな免許が必要でどうやって取得するのか気になる人も少なくないでしょう。
そこで、今回は、FPVドローンを飛行する際に免許が必要かや必要な場合どんな免許を取得すれば良いのかなどを紹介していきます。
この記事を最後まで読むことでFPVドローン初心者が疑問に思う以下の3つについて理解することができます。
- 免許は必要??
- 免許にはどんなのがあるの??
- 開局申請ってどうやるの??
FPVドローンを飛行させる上で免許は必要??
結論から言うと、必ず必要なわけではありません。
2.4GHz帯の電波を利用する場合や技術適合(技適)マークのあるFPVドローンを使っている場合、免許は必要ではなく、ドローン購入後すぐに飛ばすことができます。
空撮用のドローンなどは技適を受けているものが多いのであまり心配はないですが、レース用のドローンは購入の際注意してください。
ただ、免許が必要な場合もあります。
それは5GHz帯の電波を利用する場合で、5.8GHz帯の電波を使いつつ、趣味等でドローン飛行させる場合はアマチュア無線技士4級の免許が必要で、5.7GHz帯の電波を使いつつ、商用などで収益を得る場合は第三級陸上特殊無線技士の免許が必要になります。
FPVドローンの免許にはどんなのがある??
陸上特殊無線技士
無線従事者の一つで、第一級から第三級と国内電信級の4つからなります。
等級により扱える範囲は異なり、一級になるほど扱える通信の範囲は広がります。
第三級:警察・消防・鉄道・タクシー無線などの地上波の通信に限定
第二級:第三級の範囲に加え、海上・航空無線航行用以外の無線標定用のレーダーなどの技術操作が可能
第一級:第二級までの範囲に加え、電気通信事業や放送事業用の固定局などの、第二級三級では扱えない無線局の技術操作
国内電信級:船舶・航空無線以外のモールス電信による国内通信操作が可能です。
日本無線協会が年3回(6月10月2月)実施する国家試験に合格しなければならず、合格率に至っては第二級、第三級は80%前後、一級に関しては40%辺りを推移しています。
アマチュア無線技士
陸上特殊無線技士と同様に無線従事者の一つで、第一級から第四級までの4つからなり、一級になるほど扱える通信の範囲は広がります。
アマチュア無線技士は国家資格ですが、第四級から第二級までは国家試験を合格せずとも、総合通信局長の認定を受けた団体が実施する養成課程を受けた者であれば、資格を与えてもらうことができます。
操作範囲もアマチュアとだけあって、陸上特殊無線技士ほど高等な技術操作は行えず、無線のみ扱えると思ってもらえると分かりやすいです。
ドローンで必要な第四級の合格率は80%前後です。
FPVドローン初心者はどっちを取得すれば良い??
正直、取得する必要はないかなと思います。
技適を受けたメーカーからのドローンも販売されているので、それらを購入して使用する方が難しいことを考えずにドローン飛行を楽しむことができると思います。
もちろん先ほども説明した通り、5GHz帯の電波を使って撮影したいなどこだわりがあるのであれば、趣味(アマチュア無線技士)、商用(陸上特殊無線技士)に注意して、取得することをお勧めします。
ですがその場合、詳しくは後述しますが、免許を取得するだけでなく無線局の開局もしなければならないということを覚えておいてください。
免許を取得したら開局申請が必要!?
ドローンに使われている主な電波は2.4GHz・5.7GHz・5.8GHzになります。
このうち、2.4GHz帯の電波を使用するのであれば免許・開局は必要ないのですが、5.7GHz・5.8GHz帯を使用するのであれば、免許・開局の両方が必要になってきます。
5.7GHz | 5.8GHz | |
資格 | 陸上特殊無線技士 | アマチュア無線技士 |
用途 | 主に収益を得るような商用で利用 | 主にドローンレースなどの趣味で利用 |
もし5GHz帯の電波を使ってドローンを飛ばす予定のある人は、それぞれの用途に見合った資格の取得と無線局の開局を忘れずにしてください。
これらを怠って無線電波を使用した場合、電波法違反となり罰則を受けることになるので、一人一人が気をつけてドローンライフを送りましょう。
開局申請の流れ
アマチュア無線技士の開局申請の流れを簡単に説明させていただきます。
- STEP1新規ユーザー登録アマチュア無線技士の免許を用意し、必要な情報を打ち込むことでユーザーIDとパスワードを発行
- STEP2申請・届出新規ユーザー登録を完了するとハガキで以下の3つの情報が送られてきます。
- 問い合わせ番号
- ユーザーID
- 初期パスワード
- STEP3手数料の支払い申請書を送信後、審査が行われて不備がなければ納付通知メールが届きます。
- 問い合わせ番号確認
- 納付情報照会で3つの番号を確認(③で必要になるので、メモしておくと良い。)
- ATM(ATM支払い参照)またはインターネットバンキング()で支払い
②の3つの番号は以下になります。
・収納機関番号
・納付番号
・確認番号 - STEP4免許状の受取申請の時に選択した受取方法には以下の3つの方法があります。
- 返信用封筒別送を選択した場合
- 窓口受領を選択した場合
- 送料受取人払いによる受取を選択した場合