ドローンビジネスを個人で始めるには??初期費用や注意点について

ドローンビジネスを個人で始めるには??初期費用や注意点について

ドローンビジネスの市場の拡大に伴い、今からドローンビジネスを始めたいと思っている方多いのではないでしょうか。

しかし、個人で始めれるのか、そもそも何を始めたらいいのかわからないという方少なくないでしょう。

そこで、今回は、個人でも始めやすいドローンビジネスやドローンビジネスの始め方について紹介していきます。

この記事を最後まで読むことでドローンビジネスを個人で行いたい方が気になる以下の3つについて理解することができます。

  • 個人でも始めやすいドローンビジネスは??
  • 初期費用はいくらかかる??
  • どうやって始めるの??
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ドローンビジネスが今アツイ!!

ドローンビジネスが今アツイ!!

2023年12月から国家資格化され様々な業界から注目中のドローンビジネス。

空撮はもちろん、農薬散布、屋根点検などドローンの活躍の場が増え、インプレス総合研究所の調べでは日本全体で2022年度のドローンビジネスの市場規模は3086億円と推測されており、2023年度には3823億円、2028年度に9340億円になると見込まれ、今後5年間で市場規模が3倍になる今が1番アツイとされています。

(引用:https://research.impress.co.jp/)

個人、法人問わず今からがドローンビジネスの幕開けですので、この記事では具体的な手順を解説していきます。

個人でも始めやすいドローンビジネス

ドローンはまだまだ成長途中のビジネスですので参入している人が少ない為、個人でも始めやすいビジネスです。

ドローン×〇〇」によって自分の得意分野とも繋げられる可能性があるので他者とは違うビジネスモデルもありますが、今回は個人でも再現性のあるビジネスを5つ紹介して行きます。

それが以下になります。

  • YouTuber
  • 空撮
  • インストラクター
  • 農薬散布
  • 屋根点検

YouTuber

動画投稿で人気のYouTubeはドローンでしか撮れない空撮を活かして、普段撮れない視点の撮影や自分オリジナルの動画を撮影し編集するなど始めやすいビジネス。

チャンネルの作成・投稿は一切、初期費用がかからないのでまずは簡単に自分のドローンで撮影した映像を載せるなど始めやすく、2023年現在ドローンの機種は多種多様に売られているので機種の紹介なども需要があり、その他にもドローンの操縦方法やメンテナンス方法など自分オリジナルのチャンネルを作成行くことも可能です。

空撮

ドローンビジネスで想像している方の多くがこの空撮の分野。

地域や企業のPR動画は全体を空からのシーンも欲しい方も多く、従来ではヘリコプターや飛行機での撮影が多く費用も高額で取り入れている所が少なかったですが、最近ではドローンでの撮影も増えて来ており、特に地域の観光スポットではインバウンド需要やコロナ禍後の需要増でもっとPR動画で活性化をしたく、それに伴い空撮の分野も需要が大きくなってきてます。

インストラクター

ドローンの国家資格化に伴い、多くの方が免許の受講に来る中でインストラクターの需要も増えて来ています。

まだ、国家資格とされてから日も浅いので受講生が多いのに対し、インストラクターの方が少ないのが現状であり、これからドローンスクールも増えて行くにつれてインストラクターの注目が集まって来ています。

特に社会人からの需要が多いので土日など休日のみ募集しているドローンスクールも有り、副業でも始められやすいです。

農薬散布

国でスマート農業を推進している中で最も進んでいるドローンでの農薬散布ですが、現状はこれからが成長期です。

その理由が2つ有り、

1つは今までの農薬散布ですとJAなどの組織単位で大型ラジコンヘリなどで稲作の農薬散布をしていましたが、ドローンの登場によりコストをかけずに農薬散布を頼みたい方が増えてきていますが、ドローンの操縦者がいない為断念している所もあるからです。

2つ目は、ドローンで野菜にも使える農薬が増えてきており、今まで人力で作業されていた農薬散布を生産性アップの為や農業人口の高齢化による委託などでこれから需要が増えてるからです。

農業用ドローンは大型ドローンが多く一部でしか取り扱っていない為、ライバルが少ないのも狙い目です。

屋根点検

SDGsや電気代の高騰によりソーラーパネルの設置を国や都道府県毎でも進めている中、設置前に必ず屋根の点検業務があります。

点検するのに足場を組んでからの点検になるとかなり費用がかかるのでドローンでの屋根点検を頼まれる企業も多い傾向。

また近年日本では自然災害が多く、地震や台風などで瓦や屋根が飛ぶ映像などニュースで見られる事もあるかと思います。

災害が起こった後に特に需要がある屋根点検ですが、それは火災保険や地震保険を適用させる為、屋根の点検や現状把握の写真が必要になり、企業から直接業務を請け負うため、安定的に高収入を目指せます。

ドローンビジネスを個人でする際の注意点

ドローンビジネスを個人でする際の注意点

具体的なドローンビジネスがイメージ出来た所で、ここでは個人でする際の注意点を説明していきます。

ドローンは2022年12月から国家資格化された事により、共通のルールや航空法などの法律なども適用され知らずにドローンを飛行させるような事があれば、取り返しのつかない事件、事故などの事態になる場合もあるので説明をしていきます。

助成金を受けられない

ドローンビジネスを個人でする場合、国からの助成金や補助金は受けられません。

企業や農業者にはドローンの導入費や資格取得にかかる費用の助成金はありますが、個人単位での助成金は受けれないので気をつけましょう。

個人でのドローンビジネスが軌道に乗り法人化することになれば助成金を受けれる様にもなるのでドローンビジネスを大きくしたい時などは法人化も視野に入れてみて下さい。

確定申告が必要になる

ドローンビジネスをまず副業から始める方も本業で始める方も確定申告が必要になってきますので税務署で個人事業主開業届けを提出して下さい。

ドローンビジネスは初期費用もかかり、機体代や定期点検代など経費が毎年かかるのも多いですが、その分利益も大きいため収益を出すのも早いです。

年間20万円以上の所得から確定申告が必要になるので、確定申告に必要な書類や領収書は最初から帳簿やエクセルなどに残しておき、青色申告特別控除を使う事によって最大65万円の所得控除を受けれるので活用をしていきましょう。

初期費用がかかる

ドローンビジネスをするには、国家資格の受講費ドローンの機体費がかかります。

一般的に国家資格の取得の前にドローンスクールに通い、航空法や機体の登録方法の知識はもちろん、ドローンの必要飛行時間が二等無人航空機操縦士で10時間、一等無人航空機操縦士で50時間必要になってきますので受験資格をドローンスクールで補う必要があります。

また、ドローンの機体費は空撮で使用するタイプは6〜30万円、農業散布で使用するタイプは100〜150万円からと初期費用は何のビジネスを選択するかによってかなり違ってきます。

ドローンビジネスを個人で行う場合にかかる初期費用

ドローンビジネスを個人で行おうと思うと以下の3つの費用が基本的にかかってきます。

  •  国家資格受験費用
  • ドローン機体費用
  • 対人・対物任意保険費用

それぞれどれくらいかかるのか紹介していきます。

国家資格受験費用

国家資格受験費用は二等と一等で変わってきます。

国家資格受験費用
二等無人航空機操縦士 一等無人航空機操縦士
学科手数料 8,800円 9,900円
実地試験手数料 20,400円 22,200円
身体検査手数料(※会場受験) 5,200円(19,900円) 5,200円(19,900円)
合計 34,400円(49,100円) 37,300円(52,00円)

※自動車免許等が無いと、会場での身体検査が必要です。

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ドローンの機体費用

ドローンは空撮だけなく、農業や点検などでも利用されているため、利用するドローンによってかかってくる費用が大きく変わってきます。

ドローンの機体費用
空撮用ドローン 農業用ドローン 屋根点検
機種 DJI Mini 2 DJI AGRAS T10 DJI Phantom4 Pro
機体費 59,400円 1,280,000円 328,000円

ドローンの保険費用

ドローン保険の加入は必須ではないですが、事業として始めるなら、念のため加入するようにしましょう。

ドローンの保険費用
機体補償 損害賠償補償
年間保険料 14,660円 7,350円

ドローンビジネスを個人でする際は国家資格は取得すべき

2022年12月から国家資格化され、他のサイトやYouTubeにドローン国家資格はいらない、必要ないと見かけますが、これを鵜呑みにしてはいけません。

確かに趣味でドローンを飛ばす程度なら必要ありませんが、これからドローンビジネスをしていく上で、ドローンの国家資格は必ず取得するべきです。

ビジネスをしていく上で1番大切なことは「信用」です。

資格を持たない人に企業やお客様が依頼をするには抵抗があり、もし事故など起こされたりしたら大事になるので、必ず国家資格は取得しましょう。

特に今から取得する方は一等無人航空機操縦士の方が良いです。

まだ国家資格化され日が浅いので、法整備などが曖昧な部分があり、ドローンの機体自体も性能が格段に上がるので、その時に二等無人航空機操縦士ですとビジネスに支障が出る場合があります。

特に2024年の物流問題が話題ですが、ドローンで物流の配達をする際一等無人航空操縦士が必要な為、今から始めるのであれば一等無人航空機操縦士をオススメします。

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ドローンビジネスを個人で始めた場合どれくらい稼げる??

ドローンビジネスを個人で始めた場合どれくらい稼げる??

個人でドローンビジネスをする際、どれくらい稼げるのでしょう。

参考程度に実際に求人サイトで募集されている平均年収を紹介していきます。

※今回、YouTubeは個人差が激しいので除外しておきます。

稼げる金額(平均年収)

空撮:年収350〜640万円
インストラクター:年収276〜450万
農薬散布:年収320〜520万
屋根点検:年収330〜520万

しかし、1から始める場合最初の2,3ヶ月は収入が0が続くと覚悟しておいた方がいいでしょう。

軌道に乗り始めれば、月に100万円稼げることも夢ではないでしょう。

ドローンビジネスを個人で始める際の流れ

今からドローンビジネスを始めたいと思っている方のために、どのようにして始めるのか簡単な流れを紹介していきます。

  1. 何のビジネスを始めるか決める
  2. そのビジネスに何が必要なのかを調査
  3. ターゲットを決める
  4. 必要な操縦スキルと知識を身につける
  5. ターゲットに向けた情報発信をSNSで行って集客

1.何のビジネスを始めるか決める

まず1番肝心な、「何のビジネス」を始めるのかが大切になってきます。

空撮や農薬散布、屋根点検など上記で説明したビジネスもありますが、自分の現在の状況、環境を踏まえて考えて行きましょう。

例えば、東京や大阪など都心部では農業自体がないので農薬散布は出来ない事や人口自体が少ない地域でインストラクターをするとしても需要が無いのでビジネスとして成り立ちません。

逆を言えば、都会でも地方でもドローンビジネスは成り立ちますので自分の状況、環境に合ったドローンビジネスを考えてから決めて下さい。

2.そのビジネスに何が必要なのかを調査

ビジネスが決まれば実際に何が必要なのか、本当に求められているのか、ニーズや需要はあるのかを調査していきます。

求人サイトを見ることでドローンのどのジャンルが求められているのかが分かり、空撮の分野ならYouTubeやInstagramなどの再生回数を見る事で需要がわかります。

また実際の現場で働いている方に意見を聞くことで求められているニーズを把握することも可能なので、ドローンビジネスにおいても情報の精査を時代に合わせて変えて行きましょう。

3.ターゲットを決める

ここで大切なのはターゲットを決めていく事です。ターゲットと言っても「」と「何の為」を一つにしてターゲットを決めていきます。

その映像は「」「何の為」に撮る(使う)のかを考えていきましょう。

例1:空撮
ターゲット:ゴルフ場
何の為:
ゴルフ場の集客の為にホームページのトップにコース全体の映像を流す。
コース全体を映像として流す事によって、お客様が行きたい、プレイしたいと思うように空撮の映像を撮影していきます。
例2:農薬散布
ターゲット:農家
何の為:
コスト(人件費)削減の為、農薬散布を農家の方から業務委託する。
農家の方は導入コストや農薬散布にかける人件費を削減できるメリットがある。

などターゲットは年齢層や性別ではなく、「」と「何の為」について決めて行きましょう。

4.必要な操縦スキルと知識を身につける

ドローンを操縦する上で、航空法や国土交通省が提示しているルールを把握しておく必要があります。

それを知らずに操縦してしまうと、罰則を受けることもあり、最悪の場合、ビジネスに支障が出たりします。

また、事故を多く起こすような操縦士だと、客先からの信用を失ってしまうので、ドローンスクールに通って操縦技術を身につけるようにしましょう。

5.ターゲットに向けた情報発信をSNSで行って集客

1~4が完了すれば、次に集客を行なっていきます。

集客ができなければ、仕事は一切来ません。

そのため、SNSを使ってターゲットに向けた情報を発信しましょう。

例えば、空撮の仕事が欲しい場合は、YouTubeなどに自分の撮影した空撮動画を編集し、アップしていきます。

実績が誰でも見れる状態にした上で、空撮の写真を必要としているような行政や企業に営業をかけていきましょう。

初心者にオススメのドローンスクール3選!!

ドローンビジネスを始めるのであれば、必ずドローンスクールで講習を受けてから知識や操縦方法を学びましょう。

ドローンは屋外での飛行がメインになってきますので、事故やトラブルなど発生する確率が高いですが、講師やインストラクターの方の経験談や対処法など聞いておく事で自分が事故やトラブルにあっても慌てずに対処出来るよう様になります。

2022年12月から国家資格化され今までより手続きや航空法の共通ルールが適用されている為、独学では学びきれない所がある為ドローンスクールでは細かい所まで学べます。

ここでは初心者におすすめのドローンスクールを3つ紹介していきます。

楽天ドローンアカデミー

楽天グループが運営する「楽天ドローンアカデミー」は、同じグループの「楽天モバイル」や「楽天損保」などでドローンを活用して点検業務が多い為、現場視点の実践的な事を聞く事はもちろん、実際の点検報告書を参考にしながら擬似体験をすることが出来るのが特徴であり、点検業務をメインにしていきたい方は「ビジネス応用コース」は楽天の先進的なドローンノウハウが学べるので特にオススメです。

国家資格の取得も可能なので、操縦士として信頼を獲得したいなら、一等無人航空機操縦士の資格を取得するのもいいでしょう。

楽天ドローンアカデミーは、女性のインストラクターも多く在籍しているため、女性の方でも安心して通うことができます。

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楽天ドローンアカデミーの評判は??料金やオススメのコースは??
詳細
拠点:東京
取得可能資格:国家資格(一等無人航空機操縦士・二等無人航空機操縦士)、民間資格(DBS技能認定証・DPA)
期間:民間資格や技量によって変動あり
アフターフォロー:不明
料金:要問い合わせ

ドローンマスターズスクール

関東に6校の他に西日本にも5校あるドローンマスターズスクールでは「農業コース」や「屋根点検コース」を始め、全5コースもあり自分のビジネスのメインとして学べるものが見つかると思います。

またサポート体制も万全で卒業後は練習に使える施設の利用が無料になる事や機体購入後の初期設定や基本的な操作方法など無料で対応してくれるので、ビジネスの強い味方になります。

1回30分の体験コースや学び直しのスキルコース60分など初心者から経験者まで手厚くしてくれているので心強いです。

詳細
拠点:東京、栃木、埼玉、茨城、千葉、岐阜、大阪、兵庫、島根、岡山
取得可能資格:DPA,国家資格
資格取得可能年齢:15歳以上
アフターフォロー:
料金:¥120,000~

デイトラ

完全オンライン講習で学べるデイトラのドローンコースでは、申込後ドローンを3ヶ月レンタルしてもらい操縦方法や知識を学んでいきます。

認定試験だけは会場に行きますが、それまでの実技や知識はオンラインで学べる事ができるので、副業として始めたいけど忙しい社会人の方々には人気のあるスクールです。

デイトラの一番の強みは、受講費用が業界で最安値という点です。

そのため、少しでも安くドローンについての知識や操縦技術を身につけたいという方にオススメです。

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詳細
拠点:オンライン
取得可能資格:UAS level2
資格取得可能年齢:何歳でも可能
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料金:¥79,800~
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