ドローンの空撮を仕事にしてる人が年々増えてきていますが、最近では、FPVドローンを活用した空撮を仕事にしている人が増えています。
この理由として考えられるのは、通常のドローンに比べて、よりダイナミックで独特な映像を撮影できるスキルが求められ、比較的報酬の単価が高いからだと考えられます。
今空撮を仕事にしている人の中には、FPVドローンを仕事にしようと考えている人も少なくないでしょう。
ですが、そもそもFPVドローンを操縦する上で資格は必要なのか、どれくらいのスキルが求められているのかなど気になりますよね。
そこで今回は、FPVを仕事にする上で必要な資格やスキル、費用など詳しく解説していきます。
この記事を最後まで読むことで以下の3つについて理解できます。
- 特徴や通常のドローンとの違い
- 必要なスキル
- 資格の必要性
FPVドローンは他のドローンと何が違うの??
そもそもFPVドローンは一般的な空撮ドローンとどう違うのか気になりますよね。
FPVドローンと他の一般的なドローンとの主な違いは、操縦の視点と飛行スタイルにあります。
操縦の視点
通常のドローンでは、パイロットは地上からドローンを観察し、リモートコントローラーのスクリーンまたはスマートフォンアプリを通して操縦します。
しかし、FPVドローンは、専用のゴーグルを装着し、パイロットはドローンに取り付けられたカメラを通して、まるでドローン自身の目を通して見ているかのような視点で飛行を体験が可能です。
飛行スタイル
一般的なドローンはより安定した飛行を目指して設計されており、主に撮影、調査、監視などに使用されます。
一方FPVドローンは機動性が高く、高速飛行や複雑な空中アクロバットが可能です。
主にレースや空撮でのダイナミックな映像撮影に利用されます。
これらの違いにより、FPVドローンは迫力のある映像撮影やドローンレースに適しています。
FPVドローンを仕事にするメリット
FPVを仕事にするメリットは以下の3つになります。
- 差別化が図れる
- 報酬単価が高い
- 仕事の幅が広がる
それぞれ解説していきます。
差別化が図れる
FPVドローンを使うことにより、他のドローンパイロットとの差別化が可能です。
FPVドローンは操縦が難しく、高度な操縦スキルが必要です。
これを習得することで、専門性が高く、他社では中々真似できない映像の提供ができます。
例えば、映像制作でのドローン操作では、FPVによるユニークなアングルやダイナミックな映像が求められることが多く、特別なニーズに応えることができます。
報酬単価が高い
FPVドローンの操作は高度な技術を要するため、市場での報酬単価が高く設定される傾向にあります。
通常のドローンパイロットよりも高度な操縦スキルが必要なため、そのスキルを持つ人は少なく、需要と供給のバランスから報酬が高くなりやすくなっています。
特に映像制作やイベント業界では、FPVドローンによる映像が非常に価値が高いとされており、それに伴う報酬も上昇しています。
通常のドローン空撮と比べて、3~10倍ほどの報酬単価とも言われています。
仕事の幅が広がる
FPVドローンの技術を習得することで、映像制作だけでなく、点検、救助活動、スポーツイベントの撮影など多様な分野での仕事に対応できます。
FPVドローンは狭い空間や困難な環境での撮影にも適しており、それにより新たなビジネスチャンスが生まれます。
さらに、技術の進歩に伴い新たな用途が発見される可能性もあり、将来的な市場拡大が期待されます。
FPVドローンを仕事にするデメリット
先ほどFPVを仕事にするメリットを3点紹介してきましたが、実は以下の2つのようなデメリットも存在しますので、頭に入れておきましょう。
- 難易度が高い
- 場合によっては資格の取得が必要
難易度が高い
FPVドローンを仕事にする場合、その技術の習得は非常に難しいというデメリットがあります。
ドローンの操作自体が高度な技術が要求され、特にFPVでは直感的な操作と環境認識が必要です。
映像撮影やドローンレースなど、専門的な用途ではさらに高度なスキルが求められます。
これらの技術は時間と練習が必要とされ、初心者が短期間でマスターするのは困難です。
そのため、仕事としてFPVドローンを飛ばすには、長期的な練習と経験が不可欠となります。
場合によっては資格の取得が必要
仕事としてFPVドローンを飛ばす際、5GHz帯を使用する場合には特定の資格が必要になることがあります。
具体的には、5.8GHz帯の電波を使用する場合、趣味目的であればアマチュア無線技士4級の免許が、商業目的で利用する場合は第三級陸上特殊無線技士の免許が必要です。
これらの資格を取得するためには、無線に関する知識と技術の習得が求められ、試験に合格し、開局申請などの手続きも必要になってくるので、手間がかかります。
FPVドローンで仕事をする際の資格の必要性
FPVドローンを仕事に活用する際、使用する電波帯域によって資格の必要性は異なります。
デメリットの方でも少し触れましたが、5GHz帯を使用する場合、以下の資格の取得や無線局の開局申請が必要となります。
- アマチュア無線技士4級
- 第三級陸上特殊無線技士
一方、一般的に使用される2.4GHz帯であれば、これらの資格は不要です。
ただし、特定飛行を行う場合、例えば人口密集地帯や空港周辺での飛行など、国土交通省への申請が必要となることは、通常のドローンと同様です。
このように、FPVドローンの商用利用には、電波帯域と飛行環境に応じた適切な手続きが求められるので、注意が必要です。
資格や開局申請などについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
「FPVドローンを飛行させる際、免許って必要なの??」 FPVドローンを飛行させる際に気になるのが、免許が必要かどうかですよね。 どんな免許が必要でどうやって取得するのか気になる人も少なくないでしょう。 そこで、今回は、F[…]
FPVドローンの仕事で求められるスキル
FPVドローンを仕事にする場合、以下の3つのスキルが求められます。
- 高度な操縦技術
- 無線通信の知識
- 技術的知識
高度な操縦技術
FPVドローンの操縦には高度な技術が求められます。
通常のドローンと比べても機体の角度、加速度、高度などを継続的に調整し、環境の変化に対応する必要があります。
特に、FPVドローンはパイロットがドローンのカメラを通して直接視覚的フィードバックを得るため、直感的な操作と高い集中力が必要です。
商業的な使用、特に映像撮影やレースでは、様々な環境や障害物に対応するための高度な操縦スキルが不可欠となります。
無線通信の知識
仕事としてFPVドローンを使用する際、特に5GHz帯を利用する場合、無線通信に関する知識が重要です。
この知識は、無線周波数の管理、干渉の回避、信号の最適化など、ドローン操作の効率と安定性を高めるために役立ちます。
また、アマチュア無線技士や第三級陸上特殊無線技士のような特定の資格が必要になるため、それに関連する法規や手続きの理解も必要となってきます。
技術的知識
FPVドローンは通常のドローンと比較して、より高度な技術的知識を要求される理由はいくつかあります。
FPVドローンは通常、カスタマイズが前提であり、機体のバランス、重量、推進力などを細かく調整する必要があります。
これにより、飛行性能に大きく影響するためです。
また、FPVドローンの特徴であるビデオ伝送システムには、適切な周波数の選択や干渉の最小化など、専門的な知識が必要です。
これらに加えて、FPVドローンは高速かつ複雑な飛行を行うため、バッテリー管理や機体のメンテナンスにも特別な注意が必要になります。
これらの理由から、FPVドローンの運用は通常のドローンよりも高度な技術的知識を必要とされています。
FPVドローンを始める上でかかる費用
FPVドローンを始める上でかかる費用はどの電波帯を使ったドローンを利用するかによって大きく変わってきます。
仕事として始める場合は約20~50万円ほどかかることを想定しておくと良いでしょう。
内訳としては以下の通りになります。
- 機体…1~5万円
- プロポ…1~5万円
- FPVゴーグル…1~10万円
- 受講費(三陸特)…13,750円
- 資格申請費(三陸特)…1,750円
- VTX本体…2~5万円
- 代行サービス…2~5万円(業者に開局申請を任せる場合)
- その他…~10万円(開局申請などでかかる費用含む)
スキルを身につけるならドローンスクールがオススメ
今回、FPVドローンを仕事にする上で必要になってくるスキルや知識がある程度理解できたかと思われます。
ですが、これらを独学で身につけようとするのは、かなり困難です。
実際にFPVドローンについて詳しい方やその分野で仕事をされている方が教えてくれるドローンスクールなどで教わるのが実践的なスキルも身につき、仕事でも活かせるでしょう。
中でもドローンスクールの「ドローンモンスター」は、実際にFPVを仕事にされている方が直接指導してくれる上に今なら初心者でもすぐに利用できる7万円相当の入門マイクロドローンセットも付いてきます。
受講費も16万円と比較的安いため、初心者の方でも気軽に受講することができるので、オススメです。
しかも、今なら当サイトが運営している「みんなのドローンスクール評判」から受講して、口コミを書くだけで5000円分のアマギフがもらえるので、この機会にお得に受講してみてください!!
- 実績のある講師が直接指導
- 7万円相当のFPVセットがもらえる
- 受講料が比較的安価