ドローンを活用したスポーツと言えば、多くの方はドローンでの速さを競うドローンレースを思い浮かべるかもしれません。
しかし、最近「ドローンサッカー」といったドローンスポーツも勢いがあり、競技人口を増やしています。
今回は、このドローンサッカーのルールや体験会の参加方法などについて紹介していきます。
この記事を最後まで読むことでドローンサッカーについて以下の3つについて理解することができます。
- ルール
- 始め方
- オススメの人
ドローンサッカーとは??
(日本ドローンサッカー連盟より引用)
ドローンサッカーは韓国で誕生した競技で、専用のドローンボールを使用して行う最新戦略型チームスポーツです。
サッカーと同様、ゴールを奪い合います。
具体的には、専用ケージ内のフィールド両サイドの空中に設置されたリング状のゴールにドローンボールを入れ、得点を競います。
子どもから高齢者まで年齢や性別関係なく楽しめることが特徴で、同じフィールドで楽しみを共有できるのが魅力です。
また、競技を通じてドローン飛行技術の向上も見込めます。
ドローンサッカーのルールは??
JDSA-Japan(https://www.jdsa.asia/introduction/)より引用
ドローンサッカーは5人1組で行い、ボール型ドローンを操作して相手チームの円形のゴールを狙います。
時間内に相手チームの円形のゴールをより多く潜り抜け、得点を競います。
試合は3分1セットの3セット制で、2セット取ったチームの勝利となります。
万が一引き分けだった場合は、3分間の延長戦あるいはPK戦を実施できます。
セット間のインターバルは、5分です。
バッテリー交換やボール型ドローンの機体整備をおこないます。
仮に整備が間に合わなくても時間の延長はありません。
試合に使用するボール型ドローンは、オートバックスセブンが販売している公式の機体を使用しなければならないと定められています。
また、選手規定により選手は7名以下、コーチは3名以下の1チーム最大10名以下で構成しなければいけません。
コーチは、選手としての参加も可能です。
下記3つの条件いずれかを満たした場合は、無効試合になります。
- ケージの崩壊「ボール型ドローン」がケージ外に出た場合
- 競技場の施設などにより負傷者が出た場合
- 停電や運営システムの不具合が発生した場合
より詳しくルールを確認したい人は、日本ドローンサッカー連盟が公開しているレフリーブックを確認しましょう。
ドローンサッカーの競技人口は??
ドローンサッカーの競技人口は2020年時点で約4,000人、チーム数も400を超えました。
2019年7月に実施された大会では83チーム、670人もの選手が参加しており、現在も発祥地である韓国を中心に人気が上昇しています。
また、日本以外にもアジアや欧米にて協会が次々と設立されているほか、2025年には世界選手権の開催も予定されており、今後も競技人口の増加が期待できます。
ドローンサッカーを始めるには??
ドローンサッカーを始めるためには、日本ドローンサッカー連盟に会員登録します。
個人登録だけではなく法人登録もできるうえ、登録後は会員価格でセミナーへ参加できたり、運営機材を購入できたりする特典が魅力です。
会員登録後、必要機材を購入します。
たとえば、機体、送信機、専用ケージ、バッテリーなどです。
必要な機材がそろったら、ドローンサッカーを始められます。
また、日本ドローンサッカー連盟の公式サイトにて大会の情報が公開されているため、参加してみるのもよいでしょう。
ドローンサッカーを始めるのに資格は必要??
ドローンサッカーをはじめるために、資格は必要ありません。
子どもから高齢者、体に障がいを持つ方まで年齢や性別をとわずに楽しめるバリアフリーな競技であるため、高度な資格がなくても挑戦できます。
しかし、審判員になる場合は資格を取得する必要があります。
2022年7月から日本ドローンサッカー連盟が「JDSF公式審判員制度」を導入しており、講習と検定を受けることで審判員になれます。
年齢や性別などの受験資格に制限はないため、小学生でも審判員の資格を取得可能です。
ドローンサッカーは仕事にできる??
ドローンサッカーを仕事にすることは可能です。
ただし、日本ではまだまだ成長段階であり、野球やサッカーのようにプロ選手が多数いるような状況ではありません。
企業に入社して業務としてドローンサッカーチームに参加したり、運営する側として働いたりするなどの選択肢が考えられます。
また、ドローンサッカーを通してドローン操作に成熟すれば、ドローンサッカー以外の空撮や点検などの仕事も可能でしょう。
ドローンサッカーの機体はいくら??
ドローンサッカーの機体は、20,000円程度から用意されています。
オートバックス(https://shop.autobacs.com/ja/)より引用
例えば、ドローンサッカーの機体が売られているオートバックスの公式サイトでは、SKYKICKの本体コントローラー付は23,980円です。
さらに、機体によっては高額なのものもあり、ドローンサッカー認定機体である「XR DRONE SOCCER AN-S075B」は64,460円です。
また、大会によっては機体のレンタルも行っており、参加費は期待持ち込み時よりも高くなりますが、SKYKICK5台と必要な数のバッテリーを借りられます。
ドローンサッカーはどんな人に向いてる??
ドローンサッカーに向いている人は、次のとおりです。
- 新しいスポーツに挑戦したい人
- 年齢や性別などをとわず楽しみたい人
- ドローン操作が上手くなりたい人
それぞれ詳細を確認しましょう。
新しいスポーツに挑戦したい人
ドローンサッカーは2016年に韓国で誕生しており、まだ歴史の浅いスポーツです。
新しい戦略型スポーツであるため野球やサッカーとは異なり自由が高く、新しく技名が決まったり、斬新なルールができたりする可能性もあります。
日本に上陸したのも2019年とまだまだ成長段階で、今後も競技人口が増えていくことが期待されています。
自由度が高く、競技人口の増加により変化していく可能性があるドローンサッカーは、新しいスポーツに挑戦したい人には特におすすめです。
年齢や性別などを問わず楽しみたい人
ドローンサッカーは、年齢や性別などをとわずに楽しみたい人にも向いています。
老若男女関係なく、体に障がいを持っている方も挑戦できるのがドローンサッカーのメリットです。
また、障がいを持っている人と持っていない人がプレイする場合も特別なルールやハンディキャップがありません。
そのため、誰もが平等に取り組めるのも魅力です。
家族や友達、その他数多くの人とスポーツを通してコミュニケーションを取りたい人は、ドローンサッカーにチャレンジしてみましょう。
ドローン操作が上手くなりたい人
ドローン操作が上手くなりたい人にも、ドローンサッカーはおすすめです。
ドローンサッカーは、ドローンを操縦しておこなうスポーツであるため、自然とドローン操作に成熟していきます。
そのため、仕事でドローンを使用するから操作を上達させたい場合も、スポーツを楽しみながらドローン操作を上達させられます。
仕事に限らずドローン操作を上達させたい場合は、楽しみながらスキルアップできるドローンサッカーにチャレンジしてみましょう。
ドローンサッカーを始める前に知っておきたいこと
ドローンサッカーをはじめる前に知っておきたいことは、次の3つです。
- 外で遊んでもいいのか
- 機体登録は必要なのか
- 未経験者でもできる??
余計なトラブルを起こさないためにも、事前に詳細を確認しましょう。
外で遊んでもいいのか
ドローンサッカーは、外では遊びにくいスポーツです。
なぜなら、ドローンを外で飛ばす場合は、飛行禁止区域を確認しなければいけません。
たとえば、人口集中地区の上空はドローン飛行の規制区域です。
2019年には、無許可で公園にてドローンを飛ばした人が逮捕された事例もあります。
その点、ドローンサッカーの魅力は競技場、コート内で行われるスポーツであり、航空法などを気にせずに始められることです。
外で安易に遊ぶことはできませんが、室内であれば天候も気にすることなく気軽に遊べます。
機体登録は必要なのか
ドローンサッカーは屋内、室内で行うスポーツであるため、機体登録は必要ありません。
2022年6月からドローンの機体登録が義務付けられましたが、航空法適用の範囲外である屋内での飛行は問題ありません。
しかし、屋内として認められるためにはドローンが外に出ないように四方および天井が覆われている必要があります。
たとえば、体育館や倉庫などでの飛行は屋内として認められますが、この時窓やドアは開いていてはいけません。
また、フットサル場やゴルフ場などの網で囲まれている施設も、ドローンが外に出られない程度の大きさの網目であれば屋内とみなされます。
未経験者でもできる??
ドローンサッカーは、未経験者でもできます。
ドローンの操作は難しいイメージがあるかもしれませんが、誰でもできるスポーツです。
年齢制限や特別な資格なども必要なく、コツさえつかめば操作は上手くなります。
たとえば、野球やサッカーなど体を動かすことが苦手な人でも安心です。
未経験者だけど家族で同じスポーツを楽しみたい人や、体を動かすスポーツが苦手な人も問題なく始められるスポーツです。
ドローンサッカーの体験はどこでできる??
ドローンサッカーの体験会は、横浜や大阪などで開催されています。
ドローンをまだ触ったことのない人や、ドローンを操作した経験はあるけどドローンサッカーが気になっている人などに向けて行われています。
操作についての基礎やルールなどを教えてもらえるほか、さまざまな種類のドローンに触れることも可能です。
体験会の情報は、日本ドローンサッカー連盟の公式サイトに掲載されています。
ドローンサッカーを体験できる場所を探している人は、ぜひ参考にしてください。