最近の水中ドローンの盛り上がりに心惹かれつつ、操縦には資格がいるのか気になるところですよね。
そこで今回は、水中ドローンを操縦するための資格の重要性や、資格取得に必要な費用などについて解説していきます。
この記事を最後まで読むことで水中ドローン資格について以下の3つについて理解できます。
- 資格の必要性
- 資格の種類
- 資格を取得するのにかかる費用
水中ドローンとは??
そもそも水中ドローンとは、海洋探査や水産調査、水中写真撮影といった目的で利用されるドローンです。
通常、水中カメラやセンサーを搭載し、水中の映像やデータを収集できます。
これにより、ダイバーが容易に到達できない深海の探索や、危険な水域での作業が可能になります。
科学研究から商業用途、レジャーまで幅広く使われ、水中の世界をより身近なものにしています。
最近では、人工知能を備え自律的に動作するモデルも登場しています。
水中ドローンの活用事例
水中ドローンの活用事として以下の5つが挙げられます。
- 水産業
- 捜索・救助
- 映像制作
- 釣り
- インフラ点検
水産業
水中ドローンは、漁場の状況把握や養殖場の管理に利用されます。
水質調査や魚病の早期発見、魚の行動観察により、水産資源の効率的な管理と収穫の最適化を実現が可能になります。
捜索・救助
災害時の救助活動や行方不明者の捜索において、水中ドローンは潜水員の代わりに危険な水域を探査します。
高度なカメラを用いて、水中の視界が限られた環境でも情報を提供が可能となります。
映像制作
ドローンによる水中撮影は、映画やドキュメンタリー、自然観察番組で独特の視点での撮影が可能です。
水中の生態や美しい景観を高解像度で捉え、視聴者に迫力のある映像体験を届けることができます。
釣り
釣り愛好家は水中ドローンを使って、水中の魚の活動を観察し、魚群の位置や種類を特定します。
これにより、釣りの成功率を高め、時間と労力を節約することができます。
インフラ点検
海底のパイプラインやケーブル、ダムの構造物など、水中のインフラ点検には水中ドローンが不可欠です。
リモートで安全に構造の健全性を評価し、必要なメンテナンスを計画したりできます。
水中ドローンを操縦する上で資格は必要??
水中ドローンを操縦するためには、日本では一般的に専門の資格は必要とされていません。
これは趣味での使用に限られることが多く、個人で楽しむ分には自由に使うことができます。
しかし、水中ドローンを商業利用する場合や、環境保護区など特定の場所で使用する場合には、事前に許可を取るなどの規制がある場合があります。
また、プライバシーや安全確保の観点から、人が多く集まる場所では使用を控えるなどの注意が必要です。
さらに、水中ドローンによる撮影には、個人情報保護の観点からも配慮が求められることがあります。
常に最新の法律や規制を確認し、遵守することが大切です。
水中ドローンの資格を取得するメリット
水中ドローンの資格を取得することで以下の3つにメリットがあります。
- 専門知識の習得が可能
- 社会的信頼が得られる
- 就職や転職に有利になる
専門知識の習得が可能
水中ドローン安全潜航操縦士の資格を取得することで、水中ドローンの構造や動かし方、メンテナンスの方法など、幅広い知識を学べます。
この知識は実際の操縦技術の向上に直結し、様々な状況で迅速かつ適切な対応が可能になります。
さらに、水中の世界を探る際の安全対策にも役立ち、事故のリスクを減らすことができます。
社会的信頼が得られる
水中ドローンの操縦士の資格を持つことで、専門家としてのあなたの能力が客観的に証明されます。
これは、顧客や仕事でのパートナーにとって、あなたが適切な訓練を受けた上で、高度な操縦技術を有しているという信頼の証になります。
仕事を探す際にも、この資格があれば他の競争者との違いを明確に示すことができ、信頼性のあるサービスを提供できると自信を持ってアピールできます。
就職や転職に有利になる
水中ドローンの資格を取得することで、就職や転職において大きなアドバンテージになります。
資格を持つことで、水中ドローンの安全な操作、メンテナンス、さらには故障時のトラブルシューティングに関する具体的な能力があると企業に対してにアピールできます。
これらのスキルは、海洋調査、環境監視、水中撮影など、多岐にわたる業界で求められており、資格があることで職探しの幅も広がります。
水中ドローンの資格を取得するデメリット
先ほど水中ドローンの資格を取得するメリットについて紹介しましたが、以下のデメリットも存在します。
- コストがかかる
- 時間がかかる
コストがかかる
水中ドローンの資格を取得するには、高額な受講料や試験料がかかります。
ドローンスクールで講義を受講しようと思うと7万円〜10万円ほどかかるため、資格の取得後の目的が明確になっていない方は、資格取得についてもう少し考えると良いでしょう。
時間がかかる
資格取得には、講義の出席、実技練習、試験勉強が必要となります。
これらにはそれぞれ時間がかかり、少なくとも1日,2日はかかるので、休日が削れてしまうことは覚悟しておきましょう。
水中ドローンの資格の種類
水中ドローンの資格の種類は以下の2つになります。
- 水中ドローン安全潜航操縦士
- ROV操縦士資格
水中ドローン安全潜航操縦士
水中ドローン安全潜航操縦士は、一般社団法人日本水中ドローン協会が運営する資格です。
この資格は、水中ドローンを安全に操作するために必要な技術と知識を持つ操縦士を認定するもので、水中点検、研究、撮影などの分野で水中ドローンを運用する能力を証明します。
ROV操縦士資格
ROV操縦士資格は、一般社団法人日本ROV協会が運営する遠隔操作可能な水中ロボット、水中ドローンを操縦するための専門技術と知識を証明する資格です。
海洋調査、油田作業、科学研究など、様々な分野での水中作業にROVが用いられるため、この資格が必要とされます。
資格は、国際海洋請負業者協会(IMCA)や国際海中技術者協会(MTCS)などの専門機関により提供され、広範囲にわたるトレーニングと試験が含まれます。
水中ドローンの資格取得にかかる費用は??
水中ドローンの資格取得にかかる初期費用や年間費用は、提供機関や資格の種類によって大きく異なります。
今回は、水中ドローン安全潜航操縦士の取得可能な水中ドローンスクール埼玉校の受講費用を例に紹介していきます。
初期費用
初期費用としてかかるのは主に以下の3つになります。
- 入会金…5,000円
- ライセンス発行費用…10,000円
- 講座受講料…85,000円
入会金
この入会金は、取得するライセンスを発行している団体に入会する際にかかる費用で、基本的に資格を取得する際にかかります。
ライセンス発行費用
このライセンス発行費用は、ライセンスを発行するのにかかる費用となります。
講座受講料
学科や実地での講習にかかる費用となります。
年間費用
年間費用としてかかるのは主に更新費用となります。
水中ドローン安全潜航操縦士の場合、有効期限が2年間となっているため、それ以降は更新が必要になり、その際にテストを受けて合格する必要があります。
この更新費用には、このテスト受験費とライセンス発行費用も含まれています。
水中ドローンの資格が取得できるオススメのドローンスクール2選!!
水中ドローンの資格が取得できるオススメのドローンスクールを2つ紹介していきます。
水中ドローンスクール埼玉校
水中ドローンスクール埼玉校は、株式会社ジュンテクノサービスが運営している水中ドローン操縦の専門知識と技能を学べるドローンスクールです。
2019年に開校し、一般社団法人日本水中ドローン協会認定の質の高い講習が受けられます。
経験豊富な講師が実践的なノウハウを指導し、初心者でも目標達成をサポートする柔軟なアプローチが特徴です。
さらに日本水中ドローン協会から高い評価を受けており、2021年には、その年の間に優れた人材を多く輩出し、水中ドローンの普及活動に貢献したことで「SCHOOL AWARDS 2021・2022」で最優秀賞を受賞しています。
コース名 | 水中ドローン安全潜航操縦士認定講習 | 水中ドローン産業訓練講習(ベーシック) | 水中ドローン産業訓練講習(プロフェッショナル) |
内容 | 水中ドローンの基本操作や基礎知識が学べる講習 | 現場スキルに必要な応用技能取得を目的とする講習 | 既に現場活用されている方に向けたオリジナルカリキュラム |
費用 | 講座受講料:85,000円 入会金:5,000円 新規・更新ライセンス発行費用:11,000円 初年度年会費:特別免除 |
当校修了生:33,000円 他校修了生:55,000円 |
当校修了生:115,000円 他校修了生:150,000円 |
取得できる資格 | 水中ドローン安全潜航操縦士認定証 | なし | |
実施期間 | 1日 | 半日 | 1日 |
住所 | 〒350-1129 埼玉県川越市大塚1-6-27 |
ドローンスクール ソラガク大阪 和歌山校
ドローンスクール ソラガク大阪 和歌山校の水中ドローンコースは、水中ドローン市場が拡大する中で、水中ドローン安全潜航操縦士のライセンスを取得するためのコースです。
このコースは、水中ドローンの基本操作方法や現場での使用例、適切な機体の選び方を学ぶ2時間30分の講義から始まります。
さらに、2時間のプール実習を通じて、水中ドローンの直接的な操作を体験できます。
カリキュラムの終了には、実技と筆記試験が含まれ、これに合格すると水中ドローン安全潜航操縦士カリキュラムの修了証が授与されます。
また、ソラガクの水中ドローン安全潜航操縦士取得プランを卒業すると、以下のような卒業特典があります。
- 補修プラン
- ドローン練習場の無料開放
- ドローンツアー10%OFF
コース名 | 水中ドローン安全潜航操縦士取得プラン |
内容 | 水中関連の業務に必要なスキルと知識が身につく |
費用 | 77,000円(税込) |
取得できる資格 | 水中ドローン安全潜航操縦士 |
実施期間 | 1日間 |
住所 | 和歌山県和歌山市中649-2 |